型絵染のたのしみ展のお知らせ

『創業祭』の売り出しと共に『型絵染のたのしみ』と題して、その魅力と作品を振袖、訪問着、小紋、名古屋帯などからご紹介致します

型絵染は、図案作りから型彫り、彩色まですべての工程をひとりの作り手が行い、創作性に富んでいるのが特徴です

人間国宝 故稲垣稔次郎の手がけた作品をはじめ、添田敏子、荒川真理子、岡本紘子、岡本隆史、武村小平、他心に響く作品が揃いました

型絵染のさまざまな作り手の個性あふれる表現をお楽しみください

真鶴駅から岬に向かうかつてはミカン畑だったという高台に工房を構えておられる岡本紘子さん

岡本さんの作行きには相模湾の明るく雄大な眺望が大きく影響しているとのこと、

作品を眺めているとこちらの心までうきうきと楽しい気持ちになります。

作品の型についてのお話を伺っています。

岡本紘子作 型絵染 『春のもの音』名古屋帯

稲垣稔次郎の黒地松竹梅文様振袖

簡素化されたのびやかな線と面とで描かれている稲垣作品を代表するきものです

1962年に重要無形文化財に指定された稲垣稔次郎の型絵染は型のもつ平明さと京都に生まれ育った芸術一家らしい抒情あふれる作風が見る人の心を捉えます

稲垣の小紋

稲垣稔次郎は常にスケッチ帖を携えて、なんでもないような京都の風景を題材にした作品を生み出しました。奥から、つつじの葉を刈ったあとの様子を染めた『刈込』

比叡山にかかる霞を描いた『霞』、動物園の虎を題材にした『虎』

型絵染のたのしみ展実施期間 

2025年9月26日~10月5日